教師を疲れたから辞めたい。おすすめ対処法
理想と現実のギャップが大きい職種に「教師・教員」が挙げられます。「もう精神の限界。疲れたから辞めたい」と考える教師に向けて、おすすめ対処法や相談先を紹介します。
教師を疲れたから辞めたい人が多い背景。1年目退職希望者も多い
教師を疲れたから辞めたいと考える人の多くは、「心身の疲労」を理由に挙げます。教師に憧れて教員試験と面接を経て就職できても、毎日疲労困憊。授業のプリント作成以外にも部活顧問など様々な業務・雑務を任されて、毎日帰宅時間が遅くなる。理想と現実のギャップに悩み、就職して1年目で辞める教師も多くなっています。
教員は残業代が出ない?教員の勤務時間平均
文部科学省調査によると、教員の平均勤務時間は週62時間です。テスト作成や採点は自宅で作業する教師も多く、週62時間のうち6時間強が在宅での業務という統計があります。それとは別に部活顧問であれば、土日も生徒指導や大会参加、遠征をしなければなりません。一方で教員は給特法によって残業代も休日出勤手当もありません。一応見なし労働手当がありますが、給料の4%と低い水準のため、モチベーチョンが上がらない教員教師が多くいます。
教師/教員はもう無理?心が折れるケースとは
教師が「もう無理」と心が折れてしまう原因、ケースとはどのようなときでしょうか。教師が仕事を辞めたいと考える理由は大きく分けて3つ挙げられます。
1.激務(過度な仕事量)で教師を辞めたい
教師の仕事は教壇に立って授業するだけではありません。授業の準備、プリントや資料、テストの作成、部活、イベント企画立案、生徒評価、保護者対応などが挙げられます。特に若いうちは授業以外の修学旅行や文化祭の企画運営、部活顧問などの仕事を任されることが多く、慣れない業務負担が増大しがちです。
2.生徒間トラブルに対応の限界
小学生、中学生は特に生徒の問題行動の対応に追われます。いじめ、器物破損、登校拒否などは保護者を交えて解決しなければなりません。特に昨今のいじめは大人の想像を超えており、そのような問題に直面したときに心が折れて退職を決心する人が多くいます。
3.職場環境の問題(人間関係・上下関係・評価圧力)
職場環境が原因で退職を訴える教師も少なくありません。学校と狭い職場で出張もありません。公立学校は4~6年を目安に異動がありますが、私立は同社系列の姉妹校や分校がない限り何十年経っても同じ職場となります。
教師の仕事が疲れたから辞めたい。転職はどうなる?
教師の仕事に限界を感じ、「疲れたからもう辞めたい」と決意した人の転職先は様々です。塾や予備校講師に就職する人もいれば、教員とはまったく異なる一般職に転職する人も少なくありません。新型コロナ以降は景気の回復とともに、有効求人倍率も上がっています。
2024年度は大卒で1.7倍となるので、一昔前に言われていた「教師はつぶしが効かないから転職できない」ということはありません。ただし、日本の企業も昨今は実績主義にかわりつつありますので、異業種に転職を検討している教師は、早期の決断と行動がおすすめです。
教師を辞めたいけど辞められない?退職を伝える時期
教師を辞めることを決意したあとは、校長と教頭に伝えることになります。一般的に円満退職できる退職の時期は、3月末日退職となるので、校長と教頭に退職を伝えるタイミングは11~12月となります。
また、適切なタイミングかどうかは賛否ありますが、8月の夏休み中に退職を告げる人も少なくありません。近年は夏休み中も業務が増えている傾向にありますが、最低1か月は生徒や保護者間のトラブルの心配をする必要がなくなるため、これを機に転職サイトに登録してエージェントと面談を始める人が多い傾向にあります。
疲れて心身の限界。教師の仕事を当月に辞めることは可能?
上記で紹介した退職のタイミングは、あくまでも一般論となります。教師の仕事に疲れて、心身ともに疲弊している人の中には、「年度末まで到底待てない。今月末で辞めたい」、「まだ9月。これ以上働けない」と切羽詰まった精神状況の教師もいるでしょう。
そのような教師の「当月に辞めることができるか?」という疑問の答えは、「当月末に辞めることができる」です。日本のサラリーマンは会社と円満退職を求めるため、会社の指示する退職時期・方法で仕事を辞めるのが良しとされています。
しかし、自分の精神のバランスを崩してまで学校の退職規定に従う必要はまったくありません。一人の教師が辞めても同僚で穴埋めは容易にできますし、ケースによっては臨時教師・非常勤講師を呼ぶこともできます。一方でうつ病や適応障害などで自分が中長期にわたる疾病を負った場合も、学校側が助けてくれることはありません。そのため、精神的に疲れた・限界と感じたのであれば、当月末に退職を申し出ても一向にかまわないでしょう。
教師が疲れて辞めたいときは第三者の仲介に頼るのも有効
教師が疲れて仕事を辞めたいとき、話の分かる管理者(校長・教頭)であれば良いのですが、高圧的に引き止めてくる人もいるでしょう。また、学年主任や同僚先輩にも知られてしまうと、職場での立場が悪く、余計学校に行きづらくなってしまいます。
辞めたいけど辞められない問題を回避するために、第三者の仲介を利用するのもおすすめの手段となります。退職代行は会社に勤める正社員のための退職手続き代行サービスとなりますが、退職代行を提供している弁護士に依頼することで、教師のような公務員の退職も可能となります。
教師の即時退職は「弁護士法人みやび」にご相談を
教師の退職は一般企業の退職の流れと少し異なります。退職代行は民間業者と法律事務所(弁護士)が提供しているサービスですが、教師を辞めたい場合は弁護士に依頼することになります。
弁護士事務所を選ぶときは、「料金が明瞭である」こと、また「教員の退職代行の実績があること」を基準に選定するのが良いでしょう。
弁護士法人みやびは、東京に拠点を置く法律事務所で、これまで数多くの教員の退職代行サービスを実施してきました。また、退職完了後は無料の転職サポートを実施しているので、転職時に利用いただくこともできます。相談と依頼はLINEやEmailが可能なので、まずは問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
弁護士法人「みやび」は全国の「会社を辞めたいけど辞められない」人に退職代行サービスを提供しています。LINE無料相談・転職サポート・残業代等各種請求にも対応しており、2万7500円(税込)から承っています。まずはお気軽にご相談ください。
>>問い合わせはこちら