退職理由でおすすめの嘘と伝えるときの注意点を弁護士が解説

会社を辞めるときの退職理由で嘘をつく際はリスクがあるものの、円満退職のために有効な場合もあります。ここではおすすめの嘘の退職理由とバレた際のリスク、退職代行の活用法について弁護士の視点から詳しく解説します。
弊所「弁護士法人みやび」は会社を辞めたいけど辞められない、自力での退職が困難という人に向けて、退職代行サービスを全国で展開しています。職場環境や人間関係が悪化していると、上司に退職の意思を伝えずらい人は多いはずです。
弊所では弁護士が直接会社の責任者に電話して退職手続きを進めるため、失敗がなく、トラブルや問題も法的に退けることができます。現在無料のLINE相談窓口を実施しているので、ぜひお気軽にご相談ください。
退職理由で嘘をつくのはアリ?円満退職のポイント

会社を辞める際、「上司が嫌だから」、「仕事が激務だから」、「給料が安いから」といった本音を上司に伝えるのは少々気が引けますし、要らぬトラブルの元となります。そのため、退職理由で嘘をつくことは、必ずしも悪いことではありません。
実際、多くの人が「本音の理由」をそのまま伝えるのではなく、上司や会社にとって納得しやすい理由を考えているものです。「家庭の事情」、「体調不良」、「介護&育児」、「実家を継ぐ」など、企業側が引き止めにくい理由を用いるのは、一種の円満退職のテクニックともいえます。
しかし、嘘をつくことで後々のキャリアに影響を与えるリスクもあるため、慎重に判断する必要があります。たとえば、企業によっては退職後も前職の関係者と接点があることがあり、嘘が発覚すると信頼を損なう可能性があります。また、上司や人事は従業員管理のプロとなるので、嘘か本当かを見極めるのはそれほど難しいことではありません。
退職理由で嘘をつくときのポイント
退職理由で嘘をつくのであれば、「聞かれても深く掘り下げられにくい内容」にするのがポイントです。
例えば、「家庭の事情でフルタイム勤務が難しくなった」「体調不良が続いているため、一度環境を変えてリフレッシュしたい」といった理由は、会社にも責があるため、上司や人事はそれ以上深掘りしにくく、退職理由として有効な手段といえます。
仕事の上司への嘘の退職理由の伝え方:問題に発展しない最強の理由

上司へ退職の意思を伝える際、できるだけスムーズに話を進めるためには、退職理由の選び方が重要になります。気が強い、プライドが高い上司に対して「人間関係がうまくいかない」、「残業や休日出勤が多い」、「仕事についていけない」といった退職理由は、上司の管理者としての評価にも影響するため、受け入れてもらえないことも多々あります。
そのため、「円満退職しやすい“嘘”の退職理由」を準備することが大切です。
上記では深掘りされにくい嘘の退職理由を考えることが円満退職におすすめと説明しましたが、以下ではもう少し詳しく解説します。
会社側が「仕方ない」と思える理由を考えることで、会社からの執拗な引き止めを回避し、スムーズな退職につなげることができます。
嘘の退職理由1. 家庭の事情(介護・育児・配偶者の転勤)
「家庭の事情」は、企業側が無理に引き止められない退職理由の代表例のため、しばしば嘘の理由で使われます。「親の介護が必要になった」、「配偶者の転勤で引っ越しを余儀なくされた」、「育児に専念したい」などの理由は、私生活に関わる問題なだけに上司も強く反論しづらい傾向があります。
ただし、部下の事情をまったく鑑みない心ない上司も少なくなく、このような退職理由を用いても納得してくれないでパワハラしてくる人も中にはいます。
嘘の退職理由2. 体調不良(持病・長時間労働による悪化)
「体調不良」も会社側が深く追及しづらい退職理由の一つです。単に「残業が多い」、「仕事が厳しい」と言ってしまうと、「根性がない」、「甘ったれるな」と反発されるのがオチですが、すでに仕事が原因で体調を崩したことを伝えることができれば、上司も(これ以上体調が悪化したら自分が責任をとらされるかも)と考え、無理な引き止めを避ける能性が高まります。
ただし、「どの程度の症状なのか?」、「医者からの診断書を提出しろ」と詳しく追及される場合もあるため、簡単に説明できるストーリーを準備しておくと良いでしょう。
嘘の退職理由3. 実家の事情(家業の手伝い・地元に帰省)
「実家の事情」も、企業側が強く引き止めにくい退職理由の一つです。例えば、「実家(自分もしくは配偶者)の家業を手伝う必要がある」、「地元に戻って両親と同居する」といった理由は、個人的な事情として受け入れられやすいです。
ただし、上司によっては「いつ引っ越しするんだ」、「実家に確認をとるぞ」などと脅してくる人もいるかもしれません。
転職活動で面接官に嘘の退職理由を伝える際のおすすめとは?

転職活動先の面接では、ほぼ必ずといっていいほど「なぜ退職したのか?」という質問が行われます。履歴書や職務経歴書には自己都合退職の旨を記載することになり、その際に前職での退職談を追及されることはよくあります。
このとき、前職の退職理由が面接官にとって納得しづらいものであったり、矛盾を含んでいたりすると、不信感を抱かれる可能性があります。また、会社によっては前職に電話をとり、事実関係を確認するところもあります。
面接官が納得しやすい退職理由としては、次のようなものが挙げられます。
- 「自身のスキルをさらに活かしたいと考えたため」
- 「キャリアアップのために新しい環境を求めた」
- 「ワークライフバランスを見直し、より適した環境を探していた」
このようなポジティブな退職理由を用いることで、面接官に良い印象を与えることができます。また、話の一貫性を保つためにも、前職の退職理由と新しい職場での希望条件を一致させることが重要です。
例えば、上記のうち、「ワークライフバランスの見直し」を退職理由としたとき、転職先(面接先)の会社で働くことで、ワークライフバランスの見直しができる根拠があるのかを示す必要があります。
転職活動では、面接官が過去の経歴や退職理由を細かくチェックするため、できるだけ矛盾のない説明を考えておくことが必要になります。嘘の退職理由を使う場合は、簡潔かつ論理的に話せるように準備しておくことが成功のポイントです。
「一身上の都合」だけで大丈夫?嘘が不要の退職理由の伝え方

退職理由をできるだけ簡潔に済ませたい場合、「一身上の都合」という表現が便利です。一身上とは自分自身に関する身の上のあらゆる事柄が含まれるため、どのような言い訳でも嘘にはならないため、精神的な負担も軽減されます。
また、法律上でも「一身上の都合」と伝えるだけで構わなく、会社に対して具体的な退職理由を説明する義務もありません。そのため、深く掘り下げられたくない場合に有効な選択肢となります。
しかし、会社によっては上司が納得しないケースもあるため、納得感を持たせる工夫も重要です。例えば、「一身上の都合」という表現に加えて、「介護に関連する家庭の事情」などを補足することで、上司がある程度勘繰ることができ、退職が認められやすくなります。
退職代行を利用すれば嘘の退職理由を考える必要なし!

退職を考えているものの、上司と話すのが難しい、直接伝えると引き止められてしまうといった場合、退職代行を利用する方法があります。
退職代行を使えば、会社との直接的なやり取りをせずに退職手続きを進めることが可能です。弊所「弁護士法人みやび」のような弁護士が提供する退職代行を利用すれば、仮に問題やトラブルが発生しても、法的に退けることができます。
また、退職代行を利用することで、嘘の退職理由を考える手間が省けるだけでも精神的な負担が軽減されるでしょう。
まとめ:退職理由で嘘をつかずに円満退職する方法と弁護士のアドバイス

弊所「弁護士法人みやび」は、会社を辞めたいけど辞められない人に向けて、退職代行を古くから提供している法律事務所です。会社がブラック体質という理由だけでなく、自分では退職を言い出せない性格の人や、上司が怖くて退職を伝えられない人もご利用いただけます。
昨今、退職代行を民間企業が請け負うことで、一種のビジネス化が目立ちますが、そもそも退職手続きとは労働契約の解除を意味する法手続きです。民間企業ではそれに伴うトラブルに責任を負うことができません。退職代行を依頼する際は、弊所のような弁護士が直接電話連絡して退職手続きをする事務所を選ぶことをおすすめします。
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