SESが契約期間途中の退職で賠償請求されない賢い辞め方

SESが契約期間途中の退職で賠償請求されない賢い辞め方

SESが契約期間途中の退職したい場合、賠償請求の有無が心配です。特に自分が所属している契約元の会社が小規模の場合、取引先(常駐先)に対して立場が弱いため、SESエンジニアは常駐先でさまざまな問題に直面することが考えられます。

そこで、、ここではSESが契約期間途中の退職で賠償請求やトラブルのないスムーズな辞め方と、法的リスクを回避する方法、及び困ったときの弊所「弁護士法人みやび」について紹介します。

弊所「弁護士法人みやび」では、近年SESエンジニアの退職代行や損害賠償請求問題の問い合わせの増加を受けて、LINEの無料相談窓口を設置しています。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

LINE無料相談窓口:https://taishoku-service.com/formline/

この記事で分かること

今のSESを契約期間途中で退職したい。退場したいよくある理由

今のSESを契約期間途中で退職したい。退場したいよくある理由

現在働いているSESの職場を退場(退職)したいと考えている人は、どのような理由が挙げられるのでしょうか。以下の環境で働いているSESの中には、損害賠償や違約金の法的リスクを抱えながらも契約期間の途中で退職したいと考えいる人が多いです。

1.仕事についていけない

客先常駐型のSESではありがちな理由の1つとなりますが、自分のスキルが常駐先の職場に合わなく、仕事についていけないことが挙げられます。契約元の会社で他に代理がいなかったり、SES営業マンがスキルのマッチングを考えずに契約を優先してしまった場合によく発生します。常駐先の先輩上司も仕事を教えてくれるとは限りませんし、常駐先が即戦力を求めていたり、IT部が自分しかいない場合、事実上仕事ができなくなります。

2.人間関係や待遇に不満がある

SESの客先常駐先の職場環境や一緒に働く人間関係、待遇に不満がある場合も契約期間途中で退職を考える要因の1つとなり得ます。「指示する権限のない職場の上司から毎日命令されている」、「契約にない雑務まで押し付けられている」、「意味のない残業を強いられる職場環境」などがよくあるパターンです。

SESの契約期間途中の退職は誰に言う?

SESの契約期間途中の退職は誰に言う?

SESの契約期間途中の退職にあたっては、「いまの職場を変えてもらうだけでいいのか、契約元(雇用契約を交わしている=所属している会社)を退職するのか」を考える必要があります。前者であれば契約元の会社の担当者に相談して、代理の人を送ってもらうことができます。また、後者であれば、自分と契約元の雇用形態が無期雇用の正社員なのか、有期雇用の契約社員なのかによって対応が異なります。

いずれもまずは契約元の担当者に相談してみてください。
ちなみに客先常駐先の職場上司に退職を打ち明けてしまうのは危険です。「他の人と交代してくれるならばいいよ」と言ってくれればいいのですが、契約元と喧嘩して賠償請求の有無のトラブルに発展してしまうと収拾付かなくなってしまいます。

SESが契約途中&プロジェクトの途中退職は無責任?損害賠償トラブルの有無

SESが契約途中&プロジェクトの途中退職は無責任?損害賠償トラブルの有無

客先常駐型となるSESは常にプロジェクトを抱えています。短期であれば数か月~半年程度、中期であれば半年~1年、長期では数年契約もあります。プロジェクトの途中で退職することに対して負い目があったり、常駐先や契約元から「無責任」と言われることもあるかもしれませんが、上記で触れたように職場環境や待遇に不満があり、どうしてもやるせないのであれば、自分のキャリアのためにも辞めるのが正解となる場合もあります。

一方で、契約期間途中やプロジェクトの途中で退職する場合、損害賠償や違約金といった金銭トラブルが発生するケースも想定されますが、これは当SESがプロジェクトの中でどのくらい重要なポジションについているかが重要なポイントです。当該SESが途中で抜けてしまったら、プロジェクトがとん挫してしまい、客先が直接的に損失を被るケースでは法的にSESに対して損害賠償請求が下る事例もあります。

ただし、損害賠償請求以外にもSES契約元との契約条件により違約金が発生するケースもあるため、契約期間途中の退職にあたっては、ささいな件であっても労働問題の専門家である弁護士に相談するのがおすすめです。

損害賠償は常駐先ではなくSES会社(契約元)から請求される

SESエンジニアが契約途中で退職してしまったため常駐先が損失を追う場合、常駐先が損害賠償請求を検討することがありますが、この場合はSESエンジニアに対してではなく、取引しているSES会社(契約元)に請求します。その後、SES会社がエンジニアに対して損害賠償や違約金請求をする流れが一般的です。

SES社員が契約期間途中で退職するときの賢い辞め方

SES社員が契約期間途中で退職するときの賢い辞め方

SES社員が契約期間途中で退職するときは、上述したように損害賠償や違約金の法的リスクを抱えることになります。そのため、退職完了するまではSES会社(契約元)と喧嘩別れしないよう退職交渉を進めるのが賢い辞め方です。

契約書の確認とSES会社の上司への相談

SES会社と入社時に交わした雇用契約者・労働契約書・就業規則などをすべて確認するようにしましょう。損害賠償や違約金が発生するケースの記載があるかもしれません。記載はあるものの具体的な金額や事例の明記がない場合は、請求を退けることができるため、争う焦点となります。

また、極力円満退職を実現するため、まずはSES会社の上司や営業担当に相談するようにしてください。交代できる人員がいればそれほどトラブルに発展することはありませんが、人員が不足していたり、プロジェクトの遅延などにより常駐先から損害賠償を請求される可能性がある場合、交渉ではなく「法的に支払うべきか」が重要なポイントとなります。

SES社員が契約期間途中でトラブルなく退職したい場合は弁護士の退職代行の利用がおすすめ

SES社員が契約期間途中でトラブルなく退職したい場合は弁護士の退職代行の利用がおすすめ

SES社員が契約期間途中で退職する場合、SES会社と常駐先の会社の企業体質や取引関係によっては、損害賠償や違約金トラブルが発生することがあります。これはSESに限ったことではありませんが、SESの場合は請求される金額が高額になるケースが多いので、円満退職が望めない場合、退職をSES会社に伝えるのは法律の専門家を通じた方がトラブルの不安なく退職できます。

弁護士法人みやびはSESの退職代行の実績豊富

弊所弁護士法人みやびでは、これまで数多くのSES社員に向けての退職代行実績があります。また、昨今はSESエンジニアの人材不足から過剰労働を強いられるSES社員が多いようで、弊所への問い合わせ件数も日増しに増えています。

弊所にご依頼いただければ、法的リスクがない最短の退職を目指すことができます。「もう精神的に参っている」と弁護士に電話する気力がない人のために、弊所では「LINEによる無料相談窓口」を設置しています。まずはお気軽にご相談下さい。

LINE無料相談窓口:https://taishoku-service.com/formline/

弁護士法人「みやび」にご相談を

弁護士法人「みやび」は全国の「会社を辞めたいけど辞められない」人に退職代行サービスを提供しています。LINE無料相談・転職サポート・残業代等各種請求にも対応しており、2万7500円(税込)から承っています。まずはお気軽にご相談ください。
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佐藤 秀樹

弁護士

平成12年慶應義塾大学法学部法律学科卒。 平成15年に司法試験合格後、片岡法律事務所入所。

債権回収、相続問題といった一般民事事件から、M&A、事業再生、企業間取引
労務管理、知的財産権などの企業法務まで、数多くの実務に従事する。

平成19年からは慶應義塾大学法科大学院講師(実務家ゼミ担当)及び慶應義塾大学法学研究所講師を務める。
平成21年に弁護士法人みやびを開設し、現在に至る。