トラック運転手をすぐ辞める方法とバックレ厳禁の理由

トラック運転手をすぐ辞める方法とバックレ厳禁の理由

トラック運転手(ドライバー)の仕事が毎日きついと感じている人に向けて、すぐに辞められる方法を解説。上司や社長から引き止めや罰金を請求されて辞められない人もご覧ください。

この記事でわかること

  • トラック運転手が辞めたいと考える理由
  • トラック運転手が辞められない状況の背景
  • トラック運転手がすぐ辞める方法
  • 弁護士法人みやびの退職代行サービスで解決

運送会社のトラック運転手をすぐ辞める人が多い背景

トラック運転手をすぐ辞める人が多い背景

トラック運転手(ドライバー)の仕事は毎日がきついと言われています。客観的にイメージするのは積み込みや積み下ろしが重要労働という理由かもしれませんが、それ以外にも以下の点で「将来が見えないからすぐ辞めたい」と考えに至る人が多くいるようです。

1.トラック運転手は1日の大半を車内で過ごすため心身のバランスが乱れる

トラック運転手は大型車になると片道300kmの道のりをひた走ることも珍しくありません。労働時間が長くなるだけではなく、食事を含めて1日の大半を車内で過ごし、また昼夜逆転することも頻繁のため、心身のバランスが崩れてしまいがちです。

体調不良も起きやすいですし、それでいて車の運転には細心の注意を払わなければならないため、気を抜く暇がありません。「このまま5年10年と運転し続けられる自信がない」と考えるドライバーは、転職を決意次第「すぐ辞める」と感じているようです。

2.先輩や社長からパワハラ行為を受ける

トラックや軽貨物といった運送会社は、アルコールチェックに関しては非常に敏感なものの、その他のコンプラ意識は低い会社が多くあります。所謂“ガテン系”と称される業界では、古くから仕事に慣れない新人ドライバーに対して、高圧的な態度で接する先輩上司が多くいます。

会社からすると「これは指導です」と言うかもしれませんが、客観的・法的に見たら明らかに違法行為とみなされる言動が散見されます。このような被害に遭うと、「もう仕事の限界。すぐに辞めたい」と考えに至ります。

運送業界のトラック運転手がすぐに辞められない理由

トラック運転手がすぐに辞められない理由

トラック運転手がすぐに辞められない理由は幾つかあります。会社との人間関係が上手くいっていないと、上司や社長と揉めて辞めたくとも辞められない状況に陥ってしまうことも考えられます。

給料や残業代を払ってくれない不安がある

すぐ辞めたいトラック運転手の中には、「いま辞めたら給料や残業代を払ってくれないかも」と不安に考えて辞められないでいる人もいます。もちろん給料や残業代を嫌がらせのように支払わないのは違法行為となりますので、法的措置をとることで全額支払わせることができます。しかし、「すぐ辞めるとができるなら、給料は諦める」というトラック運転手も多くいます。

上司から賠償請求されているためすぐに辞めたいけど辞められない

運送会社に勤めるトラック運転手にありがちな辞められない理由が、「会社を辞めたいと言ったら、社長から以前の事故の損失分を請求すると言われている」、「辞めたいけど、以前失敗した商品破損分を給料から差し引くと言われている」と損害賠償請求される事例です。

仮にドライバーに過失があったとしても、会社が全額請求できるわけではありませんし、また、給料から差し引くのは違法行為となります(労働基準法24条1項)。

次の転職先が決まっていない。求人が見つかるか不安のため辞められない

トラック運転手は1日の拘束時間が長いため、求人情報を見ることはできても、面接に行くことができません。また、求人情報に記載の給与や待遇と実際面接で言われた内容が大きく異なることもよくあります。次の転職先が決まっていないうちは、なかなか今の職場を退職する踏ん切りがつきませんので、ずるずると辞められないでいる人が多くいるようです。

しかし、近年は業務委託で請け負うことも容易にできるようになりました。単発案件から空いた時間に請け負うような業務形態もありますので、まずはネットで求人情報をチェックしてみるのが良いでしょう。

心身疲労困憊で退職を言い出す勇気と気力がない

毎日の激務と長時間労働のため、既に心身ともに疲弊しきっているドライバーの中には、「会社を辞めたいと言って社長と揉める気力がない」、「社長が怖くて退職を言い出す勇気がない」という人もいます。毎日業務が忙しいと、「今辞めたら穴が開くから、損害賠償を請求されるかも」と漠然と不安を抱くこともあるでしょう。

基本的に従業員の人材不足の問題は、会社の人事管理が不十分であることが原因です。代わりの人間がいないため、従業員一人が辞めたら仕事に穴が開くのは、従業員ではなく会社の責任です。しかし、上司や社長から高圧的に言われたら、「忙しいときに辞める自分が悪いのかも」と思ってしまいがちです。

労働基準監督署に相談すればトラック運転手は仕事をすぐ辞めることができる?

労働基準監督署に相談すればトラック運転手は仕事をすぐ辞めることができる?

トラック運転手が会社の正社員の場合、法的に従業員を止める権利は会社側は持っていません。退職規定に「退職を申し出てから3か月後に退職できる」、「繁忙期は退職日を打ち合わせする」といった文章が記載されていても、会社は従業員の退職を止めることは原則できません。そのため、仮に労働基準監督署に相談しても、法的にはいつでも辞められるため、職員は法律のアドバイスしかすることができません。

一方で「パワハラを訴えたい」、「損害賠償請求を退けてほしい」といった問題は弁護士の業務となります。労働法違反した過剰残業などは労基に訴えることで、会社に是正措置を求めることができますが、あくまでも勧告に留まるため、実際に会社が正してくれるとは限りません。

トラック運転手が会社をすぐ辞める方法

今の仕事がきついトラック運転手が会社をすぐ辞める方法

今の仕事がきついからすぐに辞めたいと考えているトラック運転手は、以下の方法を検討してみると良いでしょう。

退職する旨をメールで伝える

民法627条によると、正社員の退職は、会社に退職を申し出た2週間後に完了します。会社が退職届を受け取ってくれないと心配する人は、証拠が残るメールで退職の旨を伝えるのが有効です。メールの文面には、法的に退職できる退職日と、有給休暇の残日数の消化、備品は郵送で返却することを伝えましょう。

会社から「一度面談したいから出社してください」と言われても、要求に応じるべきではありません。ただし、会社が退職手続きを行わない問題が発生したときは、一刻も早く弁護士に相談するようにしましょう。自力での退職は困難と思われます。

弁護士が提供している退職代行サービスを利用する

弁護士が提供している退職代行サービスを利用することで、「辞めたいときに辞められる」、「トラブルなく辞められる」、「会社からの損害賠償請求を退ける」といったメリットがあります。特に零細中小の運送会社は、弁護士が介入するだけで会社が素直に退職手続きをとってくれる可能性があります。

退職代行は昨今一般の企業も提供するようになりましたが、金銭交渉や法律を用いた交渉は弁護士に許された業務範囲となります。零細中小の運送会社はしばしば労働法や民法を無視した言動をとることがあるため、退職時にトラブルが起きやすいです。そのため、退職代行も一般企業ではなく、労働問題を専門とした法律事務所(弁護士)に依頼するようにしましょう。

会社をすぐ辞めたいトラック運転手は「弁護士法人みやび」に相談を

会社をすぐ辞めたいトラック運転手は「弁護士法人みやび」に相談を

今の会社をすぐ辞めたいと考えるトラック運転手や、弁護士法人みやびにお問い合わせください。弁護士法人みやびでは、正社員・業務委託問わずトラック運転手の即時契約解除、及び即日退職の実績を多数有しています。

トラック運転手の多くは時間的な余裕がないため、弊所ではLINEやEmailによる相談と依頼を受け付けています。「1日も早く辞めたい」と考える人は、まずはお問い合わせください。

>>弁護士法人「みやび」への無料相談・問い合わせはこちら

弁護士法人「みやび」にご相談を

弁護士法人「みやび」は全国の「会社を辞めたいけど辞められない」人に退職代行サービスを提供しています。LINE無料相談・転職サポート・残業代等各種請求にも対応しており、2万7500円(税込)から承っています。まずはお気軽にご相談ください。
>>問い合わせはこちら

Author Image

佐藤 秀樹

弁護士

平成12年慶應義塾大学法学部法律学科卒。 平成15年に司法試験合格後、片岡法律事務所入所。

債権回収、相続問題といった一般民事事件から、M&A、事業再生、企業間取引
労務管理、知的財産権などの企業法務まで、数多くの実務に従事する。

平成19年からは慶應義塾大学法科大学院講師(実務家ゼミ担当)及び慶應義塾大学法学研究所講師を務める。
平成21年に弁護士法人みやびを開設し、現在に至る。


こちらもおすすめ!退職代行ガイド|退職代行のリアルな情報を発信

「退職代行ガイド」は退職代行の悩み・相談・成功&失敗例などをケースバイケースで紹介。悩み別・業種別の退職代行利用法を詳しく案内している総合まとめサイトです。
>>公式HPはこちらをクリック