保育士を年度途中ですぐ辞める3つのステップ

保育士を年度途中ですぐ辞める3つのステップ

保育園で働く保育士の中には心身の限界を感じて年度途中でもすぐに辞めたいと考える人もいます。ここではすぐに辞めるための3つのステップを紹介します。

この記事から分かること

  • 保育士が仕事を辞めたいと考える原因
  • 保育士を辞めたいけど辞められない人が多い背景
  • 年度途中で辞めるために行動すべきこと
  • 第三者の仲介が必要な場合は弁護士法人みやびに相談

保育士が年度途中ですぐ辞められる3つのステップ

保育士が年度途中ですぐ辞められる3つのステップ

保育士が年度途中でトラブルなく辞めたい場合を、以下3つのステップに分けて解説します。自力での退職が困難と考える人は、是非実践してみてください。

ステップ1.辞めたい理由を明確化する

まず、辞めたい理由を明確にすることが大切です。退職代行のような第三者に依頼するときも、退職理由が不透明だと手続きの交渉が滞る可能性があります。退職理由は「人間関係が上手くいかない」、「仕事のプレッシャーやストレスで心身が疲労困憊」といったもので構いません。

ステップ2.保育園側に要求したいことを明確化し証拠を集めておく

続いては退職にあたり、保育園側に要求事項をリスト化してください。自分では言えない「未払いの残業代」や「有給休暇の残日数すべて消化」、「来週の月曜を最終出社日にして、有休消化後、今月末が退職日」といった具体的な退職日の調整もいまのうちから考えてください。退職代行はあくまでも退職手続きを代理でするだけなので、イニシアティブをとるのは相談者(依頼者)となります。

ステップ3.弁護士が提供する退職代行に相談する

退職代行は昨今注目されている退職手続きの代理業者となります。近年は民間業者が安い料金で請け負う事例が相次いでいますが、退職手続きは労働契約の解除となり、法的手続きが必要となる行為です。法律の専門家である弁護士ではない人間や企業が行うのは非弁行為となり法律違反です。そのため、退職代行は弁護士に依頼することを強く推奨します。

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保育士を年度途中で辞めたい人の理由とは?1週間や1か月で辞める人も多い

保育士を年度途中で辞めたい人の理由とは?1週間や1か月で辞める人も多い

保育士が辞める退職するタイミングは一般的に年度末である3月末日付けとなります。しかし、実際は年度末まで待てずに、年度途中で辞めたいという保育士は大勢います。では、保育士がすぐに仕事を辞めたいと考える原因はどこにあるのでしょうか。以下では保育士が年度途中でもすぐに辞めたいと考える2つの理由を紹介します。

1.保育士が年度途中で辞める理由:給料が低い上に残業代が出ない(サービス残業を強いられる)

保育士の年収は約380万円。月収に換算すると、手取りで20万円程度となります。サラリーマンの平均月収は36万円となるほか、手取り20万円は20代前半の平均月収よりもやや低めの金額となり、他の業界・職種と比較しても低い給与水準と言わざるを得ません。

また、保育士のほとんどは残業代を受け取っておらず、1日1~3時間のサービス残業を保育園から強いられている人が多くいるようです。

2.先輩や主任、園長との劣悪な人間関係も年度途中で辞めたい理由の1つ

保育園は年功序列のところが多く、基本的に先輩や主任の指示は絶対となります。そのため、キャリアアップを望む上昇志向の保育士にとっては、なかなか難しい環境を強いられることが良くあります。

また、先輩や主任との人間関係がいったんこじれてしまうと、職場内でのいじめに繋がりますし、何かトラブルが発生した際に責任を押し付けられるなど、非常にリスクの高い業務となることもしばしばあります。

保育士を年度途中で辞めたいけど辞められない理由

保育士を年度途中で辞めたいけど辞められない理由

保育士を年度途中で辞めたいけど、なかなか辞められない人が実際に多いようですが、その理由は大きく分けて2つあります。

1.転職先(次の仕事)がなかなか決まらない

会社勤務のサラリーマンであれば、営業の出先で面接を受けることもできます。会社で通常勤務をしつつ、面接の日程が決まればその都度空アポをとって外出する人も少なくないでしょう。しかし、保育士は勤務中に外出することは難しいですし、人手が足りなければ早退も難しく、また残業も多く平日に面接を受けるのが困難なケースも少なくありません。

また、同じ業界ならまだしも、まったく別の業界への転職を希望する場合、思うように書類選考が通らないパターンも考えられます。なかなかつぶしが効く職種とは言えないのが保育士の現状です。

2.主任や園長に引き止められる。怖くて退職を言い出せない/辞められない

もう1つの理由は、主任や園長といった役職者・管理者・オーナーに強く引き止められて、辞めたくとも辞められない状況が続いている場合です。慢性的に人手不足の場合は、主任だけではなく、いつもは仲の良い同僚まで「あなたが辞めたら私たちが大変になる」、「よくこの状況で辞められるよね」、「子どもを放っておいて罪悪感ないの?」と言われ敵に回ることもあり得ます。退職届を出しても受け取ってくれなかったり、「募集をかけるから年度末まで待って」、「代わりの人が入ってくるまで働いて」と言われるのも普通です。

保育士を年度途中で「自力退職」する方法も解説!

保育士を年度途中で「自力退職」する方法も解説!

保育士を年度途中で一刻も早く辞めたい場合、どのような行動をすることですぐに辞めることができるのでしょうか。上記は退職代行という第三者に依頼して辞める方法を紹介しましたが、以下では「自力」で退職する方法を解説します。

1.休職制度を利用し、療養期間中に退職する

精神的に限界であれば、休職制度を利用するのが良いでしょう。休職規定は保育園によって異なりますが、概ね3~6か月間の療養期間を取得することができます。休職は職場復帰を前提とした制度ですが、療養期間中に転職活動をして、内定を貰えそうであれば保育園を退職する流れは有効です。ただし、休職期間中は無給となるので、長引くようであれば、労災や傷病手当の申請をしておくべきでしょう。また、職場によっては休職制度の利用条件に病院からの診断書が求められるケースもあります。

2.退職のメールを送って法的に辞める

もう1つの方法は、「退職のメールを送る」ことです。これは退職届を受け取ってくれない、あるいは毎回引き止められたり、退職日を相談する時間をとってくれない場合に有効です。保育士をすぐに辞めたい場合は民法627条に則ることになります。民法627条では「無期雇用の社員は退職を申し出てから2週間後に労働契約を解除(退職)できる」ものとあります。日本は職業選択の自由が保障されているため、保育園側は保育士の退職の申し出を拒否することはできません。

保育士が自力で年度途中で辞めるリスク:立場が悪くなる上辞められない

保育士を年度途中で辞めたい人向け。自力で退職手続きを行うリスクと注意点

一方で上記のように在職中に転職活動を行ったり、退職メールを送って自力で辞めようとすると、「保育園側が退職の手続きをせずに放置する」リスクが考えられます。既に転職先が決まっている人は、出社日までに必ず保育園を退職しなければなりません。

退職手続きが遅れることにより転職先に迷惑が掛かり、内定が危うくなることもあるでしょう。また、退職メールを送っても、「一度面談をしましょう」と言われてしまうと、出勤せざるを得なくなります。

コンプライアンスを徹底している正常な保育園であれば、円満退職とは言わずとも、スムーズな退職ができるはずです。しかし、家族経営や小規模事業者の保育園に勤めている場合、こちらの常識が通用しないことも考えられます。

保育士の退職の慣例「保護者や同僚先生への挨拶」も強要される

保育士の退職の慣例「保護者や同僚先生への挨拶」も強要される

保育園の中には、保育士が年度途中で辞めるときに、園児の保護者や同僚の先生たちの前で退職の挨拶をさせるところも少なくありません。しかし、保育士の中にはそれがストレスやプレッシャーとなって心身の負担になったり、挨拶が嫌でいつまでも辞められない人もいます。

自力退職の場合は、この退職の挨拶を拒否するのは状況的になかなか難しいため、挨拶を拒否したい場合も退職代行に依頼するのがおすすめです。

弁護士法人みやびが解決!年度途中でも保育士をすぐに辞められる

弁護士法人みやびが解決!年度途中でも保育士をすぐに辞められる

上記のように自力で行動に出ると、保育士を辞められないだけでなく、自分では解決困難なトラブルが発生してしまうことも危惧されます。そうなる前に、第三者の仲介により、安全かつ確実に辞める手段を用いるのも良いでしょう。

弁護士法人みやびでは、保育士向けに退職代行サービスを実施中。「辞めたいけど辞められない」、「トラブルが怖くて退職を言い出せない」、「引き止められて困ってる」、「月末までに絶対に辞めたい。有給も使いたい」という保育士は、まずはLINEにてご相談ください。

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弁護士法人「みやび」は全国の「会社を辞めたいけど辞められない」人に退職代行サービスを提供しています。LINE無料相談・転職サポート・残業代等各種請求にも対応しており、2万7500円(税込)から承っています。まずはお気軽にご相談ください。
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佐藤 秀樹

弁護士

平成12年慶應義塾大学法学部法律学科卒。 平成15年に司法試験合格後、片岡法律事務所入所。

債権回収、相続問題といった一般民事事件から、M&A、事業再生、企業間取引
労務管理、知的財産権などの企業法務まで、数多くの実務に従事する。

平成19年からは慶應義塾大学法科大学院講師(実務家ゼミ担当)及び慶應義塾大学法学研究所講師を務める。
平成21年に弁護士法人みやびを開設し、現在に至る。


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